お世話になっている皆さまへ
2024年9月28日をもって、インサイトコミュニケーションズを設立して20周年となりました。
ここまで続けてこられたのは期待を寄せてお仕事をくださった皆様、企画を形にするために一緒に動いてくれたパートナーの皆様、ともに動いてくれている会社の仲間たち、朝から晩まで好きなことをやり続けている私を認めてくれている家族があってのことです。心から感謝しています。本当にありがとうございます。
最初はデザイン事務所のオフィスを間借りして4畳半から一人でスタートしましたが、その後、一人二人と仲間が加わってくれて、4年前からは新卒採用も始め、今は20人の会社となりました。
20年前に会社登記する時の日本では、現在のように「インサイト」という言葉は一般的には使われていませんでした。それでもやりたいことは、インサイトを見つけ出し、それが伝わるコミュニケーションを生み出すことだと確信し、社名をインサイトコミュニケーションズと決めました。振り返ってみればネーミング案件の第一号は上手くいったのかもしれません。
あれから20年、アウトプットの手段はグラフィックからWEB、ムービー、イベント、電波、出版など広がり続けていますが、追求し続けていることはずっと変わりません。
昨年、はじめて自社の経営理念的なものを明確な言葉に落とし込みました。
これまでお客様企業の経営理念の言語化は数多く行ってきたのですが、自社となるとどうにもしっくりこない状態が続いていて言葉に出来ないでいました。
その理由は、心のどこかに自分たちは好きな仕事に打ち込んでいるだけなのに、ミッションとかビジョンとか語っていいのだろうか、という想いがあったからです。
ですが、生成AIを始めとするテクノロジーの劇的な進化によって、改めて人が働くことの意味や価値、そして人生の意味を哲学的に考えるようになったことで考えが変わりました。
これまでも創造性を楽しむことをやり続けてきた20年でしたが、
この考えはこれからますます大切になるのではないか?
デザインやコピーと言った狭義でのクリエイティブだけでなく、人間の生き方自体にクリエイティビティがより求められる時代になってきているのではないか?
それを思い切り楽しむことが人生を豊かにする時代に突入したのではないか?
と思ったのです。
心のどこかに引っかかっていた好きなことをやっているだけという少し後ろめたい気持ちが晴れていきました。
私たちが掲げた言葉は Enjoy Creativity です。
創造的であることを思い切り追求する。そんな生き方を没頭するように楽しむ。
創造的であることは難しいし、Enjoyは日本語での「楽しい」だけではないと思っています。
それでもEnjoy Creativityを追求し続けようと言葉を掲げることで仲間たちの意識も少しずつ変わり始めました。お客様に言い続けてきた理念の言語化の価値をようやく自社に装着し始めた感じです。
20周年を迎え、社員が「20周年は子供が成人したようなもの。これからいよいよ大人の人生を楽しむ時です」とスピーチしてくれました。まさにそうだと感じています。
ということで次の10年にむけての新しいスタートです。
これからもEnjoy Creativityを胸に、没頭するような熱量でお客様のコミュニケーション課題を解決し続けます。
ワクワクするような仕事を創り続けていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社インサイトコミュニケーションズ
代表取締役 紫垣樹郎