「あぁ、すっきりした。」を
あなたに。
本当に伝えたいことは何か。本当に伝えるべきことは何か。そして、どうしたら伝わるのか。
コミュニケーションは、簡単なようで難しいものです。
それでいて、私たちは朝起きてから眠りにつくまで、
様々な形で人やメディアを通してコミュニケーションをし続けています。
ですからきっと、コミュニケーションの質が良くなれば、
世の中にもっと笑顔が増えるでしょうし、
元気な人も、元気な企業も増えるのではないかと思います。
では、コミュニケーションの質を上げるためには、どうすればいいのか。
そのために私たちは一つの欠かせないポイントを重視し、大切にしていこうと思います。
それは、人や企業や、あるいは世の中が、心の中に秘めているけれど、
まだ気づいていない本当の気持ち。
発信したいけれど、言葉に出来ないもやもやしたもの。
「そうそう!それが言いたかったんだよ。」「実は俺も本当はそう思うよ。」
という心の中に眠っていた意識です。
論理的・合理的な判断だけでは、到達できない心の琴線に触れるコミュニケーション。
それは難しいだけに追い続ける意味のあるテーマだと信じています。
コンセプト開発からコミュニケーションのプランニング、そしてクリエイティブディレクションまで、
本当に伝えるべきことと、本当に伝わる方法を探し出し、それを形にしていきます。
私たちが求めるEnjoy Creativity を実現し、そうあり続けるために、 私たちは私たちらしい働き方・生き方を大切にしています。
私たち自身が常に創造的であること。
どんな時も自分ならではの発想を追い求め、そのこと自体を楽しんでいること。
人がよりクリエイティブな生き方を味わえる世界において、
それを体現し時代をリードするチームであること。
私たちは自由に考え、行動し、挑むことが許される時代と社会に感謝し、
それを最大限楽しみ尽くすことで価値を生み出していきます。
時代の変化とともにコミュニケーションのあり方は進化し続けています。
でも、人が人と思いを伝え合うコミュニケーションの重要性は変わることはありません。
だからこそ、私たちは最も人の気持ちを動かす方法は何かを追求し、
常にそのための新しいクリエイティブを生み出し続けます。
自分が考えたアイデアで人を喜ばせたいというエネルギーを
私たちは社会に対する価値創出の原点として大切にし続けます。
私たちはどんな仕事においてもプロとしてどう考え行動すべきかを意識し、
相手の期待を上回るクオリティにこだわります。
そのために私たちはプロとして生きていくという覚悟を決め、常に自分を高め続けます。
プロとしての階段を上っていくプロセス自体を楽しみ、
プロとして価値を提供し、喜んでいただく喜びを楽しめるようになることで、
この仕事は加速度的に楽しいものになっていきます。
ビジネスにおいても人生においても、それを輝くものにするのは信用と信頼です。
今、目の前の仕事で期待を上回り、やり切ることで初めて信用が蓄積され、
あの人だったら大丈夫だろうという未来に向けての信頼が生まれます。
そして、その信頼に応えることでさらに信用が蓄積されていきます。
私たちは一本の苗木が年輪を重ね大木に変わっていくように、
信用と信頼を積み重ね、頼られる人間になることで仕事の楽しさを深めていきます。
チームとは、共有した目的に向かって個が役割を果たし、
強みを掛け合わせ、弱みを補い合うことで目標を達成する集団です。
私たちは大海に挑むインサイトという船に自らの意志で乗り込んだ同志です。
この冒険旅行を最高のものにするために、
私たちは、一人一人がチームの中での自分の役割をしっかりと認識し、
全体最適な判断をし、チームのためになる行動を優先します。
人が一人で出来ることなど限られています。
だからこそチームを組み、多様性を掛け合せることに価値があります。
多様性を最大限に活かすためには、一人一人みんな違うこと、
違うからこそ価値があることを認識し、それを尊重することが始まりです。
相手に敬意を払わない行動は、相手の力を埋もれさせ、チーム力を下げ、
敬意ある行動は相互の力を引き出し、チーム力を高めていきます。
私たちは感謝と敬意を忘れない仲間同士であり続けます。
創業時からの想い
株式会社インサイトコミュニケーションズ
代表取締役紫垣樹郎
平成元年、私は、当時事件で世の中を騒がせていたリクルートに入社しました。周囲からの大反対の中、それでもリクルートを選択したのは、会う人のエネルギーが違うような気がしたことと、これほど世の中で叩かれているのだから、これ以上悪くはならないだろうという安直な考えからでした。これは入社してすぐに考えが甘かったことを思い知らされましたが…。大学時代まで運動部だった私は、体育会の先輩たちがそうであったように、当然営業職になるものと思っていましたが、営業研修を終えた後、配属されたのは思いもよらぬ制作職でした。当時、クリエイティブとはかけ離れた志向であった私にとって、それは大きな戸惑いでした。
新人時代は数多くの失敗をしました。リクルートの制作の仕事の特徴は、自分が作った広告の効果がどうだったかが、翌週にははっきりと数字で現れてしまうことにあります。時には効果の出なかった広告を前に、お客様から直接厳しい言葉を頂くこともありました。これは経験も実力もない新人にとって非常に厳しい環境でした。広告掲載費として投資を決断したお客様に、期待値以上の効果を出せないと、お客様との信頼関係は作り上げることはできません。そんなビジネスとして当たり前のことを、体で覚える日々でした。当時は、大手広告代理店が扱うTVコマーシャルなどの露出の大きい仕事を横目で見ながら憧れていましたが、毎週毎週、次から次へと何本も広告を作り上げなければならない中、同時に効果にこだわり続けなければならないリクルートの環境は、振り返ってみると現在の仕事の基礎を作り上げるには最高の環境だったのかもしれません。大勢のクリエイティブチームの中の一員として1年間に数本、大きな案件に関わり、広告の効果検証もなかなか明確にはできない働き方に比べ、少人数でチームを組み、クリエイティブの責任を全て負いながら、クライアントと共に圧倒的な場数を踏むリクルートの環境は、効果に対するこだわりと効果を生み出すために大切なものを身につける最高の場でした。
リクルートは社員のモチベーションを喚起する様々な仕掛けのある会社でした。その中でもクリエイティブコンテストと呼ばれる毎月行われる社内審査会で入賞すること、そして年間を通してその入賞ポイントの合計でトップに立つことは、数百人もの制作部の人間にとって憧れの的でした。当然、私もそれを目標にしました。どうしたらいい広告が作れるのだろう?どうしたら評価されるのだろう?当初は広告の表現技術こそが評価を左右すると思い込み、表面的にデザインやコピーについて学んでいました。しかし、数多くの失敗経験を積んでいくうちに、表現が面白かったりインパクトがあったりしても、効果を生み出すとは限らないことを知りました。そして、自分が制作者として表現したいことではなく、お客様が伝えたいと思っていること、お客様が伝えたくても伝えられないでいることを伝えることこそが重要なのだと気づくようになりました。表現を考える以前に、もっと前段階で、誰に何を言うべきかを明確にしなければ、いくら表現技術が優れていても効果は出ない。今となっては極めて当たり前のことですが、20代の仕事を通して嫌と言うほど思い知ったこのことが、現在の仕事のベースになっています。
ただ、何を言うかを探ることは、簡単なことではありませんでした。多くの場合、お客様は言いたいことがなんとなくあるのだけれど、それを上手く言葉に出来ないでいるわけです。様々な角度から質問を投げかけ、少しずつお客様の気持ちを整理しながら、本当に伝えなければならないことは何かを明確にしていく。当然その時には、受け手の感じ方まで十分にイメージし、「こんな伝え方だったらこんな風に感じてもらえるのではないでしょうか」と少しずつ意識を一つにまとめていくわけです。この過程を踏む中で、コピーワークやデザインの技術の重要性を改めて学んでいきました。同じ事を伝えようとしても、表現一つで伝わり方は変わります。伝え方を10通りの中からしか考えられない人と、100通りの中から考えられる人では、伝わり方が違います。伝えるべきことを明確にし、伝える手法を選択し、受け手がどう感じるかをあらゆる角度からイメージする力が求められるのです。ここにこの仕事の難しさがあります。
しかし、これを追求していくうちに、次第にお客様から「そうそう、これが言いたかったんだよ!」と喜ばれる機会が増えていきました。現在、インサイトコミュニケーションズで最も大切にしていることの原体験はここにありました。そして強いコンセプトを開発することの重要性に気づき、それを追求し始めると結果的にこれまでとは次元の違う広告効果の高い制作物を作り続けられるようになり、その実績が残り始めると、次第にステージの違う大きな仕事を担当するようになっていました。こうして視点が自分の表現したいことから、お客様の伝えたいことは何かに変わったことで、制作として憧れていた目標もクリアすることができたのです。
お客様とのコミュニケーションの中で、お客様が本当に伝えたいこと、伝えるべきことを整理し、コンセプトとして提示できるようになると、期待される仕事は広告の枠から大きく広がっていきました。
社内を活性化するためにどうしたらいいか。
理念を作り浸透させるにはどうしたらいいか。
新規事業のコンセプトを社内にも社外にもわかりやすく伝えたい。
イベントに5000人集め、盛り上げるにはどうしたらいいか。
新商品・新サービスのネーミング・ロゴを開発したい。
1000人の学生を採用するためのコミュニケーションプランを考えて欲しい。
研修の効果をあげるためにはどうしたらいいか。
他社でいう宣伝部に近いこの部署では、リクルート商品のコンセプトの見直しや顔作り、TVCMなどを使ったプロモーション等をメインで担当しました。大手広告代理店と進めるプロジェクトでは、これまでとは立場が変わり、クライアント側で代理店のクリエイティブチームと仕事を進めることになります。ここで数多くの疑問と広告業界の課題が見えてきたのです。
例を挙げましょう。日本の大手企業の多くがそうであるように、その頃のリクルートはある大型商品のプロモーションを行う際には、大手代理店数社に声かけをし、簡単なオリエンテーションを行った上で、コンペ形式でプレゼンを受け、その中から案とパートナーを選択するという方法が主流でした。しかし、この進め方はこれまでクライアントと直接じっくりと話をしながら仕事をし続けてきた私にとって、非常に違和感のあるものでした。オリエンが終わった後、2週間後にプレを受けるまで、いつでも問い合わせを受け付けますと伝えていてもどこの代理店からも何の連絡もありません。自分の経験から言ってアイデアを考える段階で確認したい疑問点が出てくるものですが、各社ともにその確認もなくプレゼンに来ていたのです。プレゼンでは各社から数案ずつ提案されるわけですが、その提案は表現のバリエーションだけであって、その裏に一貫したコンセプトがないことが多いことも不思議に思いました。一つの代理店の提案の中に、狙えるターゲットも効果も違うはずのコンセプトの異なる複数の案が、表現の面白さやインパクトで選択されるために並んでいるのです。お薦めの案を聞いても、どれもいいというニュアンスの返答ばかり。つまり、クライアント側がどれかを選んでくれることが第一なのです。クリエイティブのコンペでありながら、その先にあるメディアの大きな売上げを考えると、案を絞って提案することは難しい。それが代理店側の事情としてあったのでしょう。
そして、一方で「誰」に「何」を伝えるかに最も敏感でなくてはならないクライアント側にも大きな問題があることを知りました。表現クオリティの高いものや、インパクトの強い案のプレゼンを受けると、本来大切にすべきコンセプトからぶれて、好き嫌いで案を選択しがちになってしまうのです。多くの企業がそうであるように当時のリクルートもプロジェクトごとに予算を持つ決裁者がいました。もちろんその人はクリエイティブの専門家ではありません。だからこそ、ここでコンセプトと表現が一貫していることの重要性を理解した人間が社内のベクトルあわせを行わなければならないのですが、これがなかなか難しいのです。その人間のポジション、発言力、あるいは決裁に至るまでの社内プレなど、クリエイティブとは異なる能力が求められるからです。その力を発揮できる人こそが、ブランドマネジャーとして相応しい人材なのですが、そんな人材を有している企業はそれほど多くありません。異動したての私もこの壁にぶつかりました。しかし、一方でブランドを確立している企業には、社内に優秀なブランドマネジャーがいて常に一貫したコンセプトのもと、クオリティの高いコミュニケーションを発信し続けています。これは聞いたほうが早いと思った私は、どのように仕事を進めているのかを直接聞きに行きました。
そこで得た答えは極めて明快なものでした。外部パートナーと仕事をする時は、クリエイティブが分かる人間が代理店任せにするのではなく、自分自身で優秀なクリエイターを指名すること。クリエイターをパートナーとしてリスペクトし、その潜在能力を十分に引き出すこと。そのクリエイターと共にコンセプトを作り上げ、表現案を練っていくこと。代理店から上がってきた案として社内を通すのではなく、自分自身が当事者として案を作り上げ決裁者にプレゼンすること。そしてこれらは、すべて私自身がクリエイティブディレクターとしてチームを組むときにやってきたことでした。クライアント側に立つことで、知らず知らずのうちに自分自身がクリエイティブチームとの壁を作っていたのかもしれません。スタンスを変えた私は、プロジェクトごとに最適なクリエイターを指名し、自分自身がクライアント側でありながらもクリエイティブディレクターとして動くことで、本質からぶれないコミュニケーションを発信していくことができるようになりました。
リクルートの商品コンセプトを考えたり、採用戦略を練ったり、TVCMを作り上げたり、他社にはないコミュニケーションを発信していく仕事は非常にやりがいのあるものでした。しかし、一人のクリエイティブを生業とする人間としては、社員としてリクルートという1社のためだけに力を発揮していくのではなく、もっと様々な企業のお手伝いをしてみたいという気持ちも強く持ち続けていました。それがインサイトコミュニケーションズを設立しようと思った大きな理由です。私が体験を通して学んできたコミュニケーションのあるべき姿に共感してくれる者たちが、仲間として加わってくれました。そして、私たちのスタンスに共感してくださった企業がパートナーとして私たちを選んでくれるようになりました。会社設立から20年経ちますが、ほとんどすべての仕事が既存のお客様からのリピートや紹介によって発生しています。多くの企業様に心から感謝申し上げます。
世の中には、コミュニケーションを改善したらもっと心が動くのに、と思うことがたくさんあります。私たちは、本質は何かをしっかりと追求していくことで、コミュニケーションの質を高め、人や社会を元気にしていきたいと考えています。私たちの提案を通して伝えるべきことが明確になり、「あぁ、すっきりした。」と感じてもらえるように。クリエイティブを通し、これまでとは違う効果を感じていただくために。そのために、私たちは体験から学んだ大切にすべきことを、これからも大切にしていきます。
名 称 | 株式会社インサイトコミュニケーションズ |
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代表取締役 | 紫垣 樹郎 |
所在地 | 〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-1 スクエアガーデン14F WeWork内 |
設 立 | 2004年9月28日 |
社員数 | 22名(アルバイト含む)(2024年2月時点) |
事業内容 | コーポレートコミュニケーション、インナーコミュニケーション、 採用コミュニケーション、マーケティングコミュニケーション |
主なお客様 | 株式会社ICMG 株式会社三井不動産レジデンシャル |