大手情報サービス企業が創立50周年を迎え、これにあたって記念展示イベントを行うことになりました。私たちはこのイベントをどんなものにしていくのか?という段階からプロジェクトメンバーとしてジョイン。イベントコンセプトの開発から企画制作までを担当し、このイベントを成功に導くことがミッションでした。
ともすると企業が言いたいことだけを一方的に発信する内容になってしまいがちな企業イベント。私たちがこのプロジェクトを通して終始大切にしたのは「カスタマー視点」でした。来訪者の気持ちを惹きつけながら、大手情報サービス企業が創業時から現在に至るまで扱い続けている情報とその価値をいかに伝えていくかということを「時代と、人と、情報。展」というイベントタイトルに込め、これをコアコンセプトとして取り組みました。
展示会場に5つの役割を設定し、来訪者は会場を回遊することで、自然と情報の価値とその中で大手情報サービス企業が果たしてきた役割を理解できるような設計をしました。
●時代の言葉 ~流行語で見る1960ー2010~
50年間の世の中の流行語と、大手情報サービス企業が世の中に発信した言葉を展示し、この企業の50年を感覚的に振り返られるようにしました。
●はじめの一歩 ~メディアの原点~
働く、学ぶ、住まうなど、いまのこの企業の事業の原点となった商品を展示。懐かしいCMとともに、その後、いかにメディアの世界が広がっていったのかを展示。情報の価値の理解とこの企業の果たしている役割を伝える場としました。
●情報は、世につれ人につれ ~情報・広告で振り返る50年~
1960年から2010年に至るまで当時の出来事や暮らしの様子を振り返りながら情報や広告がどう変わってきたのかを俯瞰してもらい、50年を体験できようにしました。
●出会い!!の裏側 ~こだわりのワザ50~
この企業はこの50年間、カスタマーと企業をマッチングするために様々な創意工夫を行ってきました。その画期的な方法論から小さなアイディアまでをわかりやすく公開しながら、この企業のビジネスモデルを理解してもらうコーナーに仕立てました。
●大手情報サービス企業.Net SQUARE ~ネットサービスの現在~
現在のこの企業が行なっている事業が分かる場としました。 意外と便利で楽しい最新の商品を紹介しました。
清潔感を大切にしながらも、来訪者が楽しい気持ちになれるようなポップな部分を織り交ぜながら演出していきました。