事例で紐解く。インサイトのディレクターとは?

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企業ロゴ刷新からTV-CM制作まで。 世界中の人に「Cool!」と言われる世界観を目指して。

OUT LINE

案件概要

世界展開を見据えたITベンチャーの企業ブランディングを360°から支援。

世界各国での事業展開を加速させる日本発ITベンチャー JIG-SAW社のブランディング再構築プロジェクト。国境を越え、世界中の人たちから『かっこいい会社がある!』、『凄い企業が現れた!』と驚嘆されることを目指した企業ロゴ開発、VI刷新、名刺や封筒などのステーショナリー類制作を皮切りに、コーポレイトサイトリニューアル、各種ロゴサービス開発、TV-CM制作、採用ブランディング、採用ムービー制作、IR広報など、あらゆる場面のコミュニケーション設計とクリエイティブ制作を支援してきた。

DIRECTOR

担当ディレクター

D.Y クリエイティブディレクター

PROFILE

1998年、株式会社リクルートコンピュータパブリシング(現リクルート)に入社。
デジタル黎明期から映像制作やWEB制作などのデジタルコンテンツ制作、大手企業の採用広報・採用キャンペーン、インナーブランディングに携わる。2007年インサイトコミュニケーションズに参加。コンセプトメイキング、コミュニケーションプランニング、映像・イベント・グラフィック・ツール・WEBコンテンツのクリエイティブディレクションなど、あらゆるメディアを統合的に担当している。

クライアントの過去・現在・未来を紐解く。
すべての仕事は、深い顧客理解から。

JIG-SAW社との出会いは、2019年に遡ります。IoT/IoE関連事業で急成長し、いよいよ本格的な世界展開を加速させようとしていたJIG-SAW社から、「世界中に認知を広げていくため、企業ロゴ・VI(ビジュアル・アイデンティティ)刷新と企業ブランディングの再構築をしたい」という大きなお題を託されました。私自身、グローバルに通用することを見据えた企業ブランディングは初めての経験で、話をもらったときはとにかくワクワクしたのを覚えています。 まず行ったのは、あらゆる手を尽くした徹底的な情報収集と調査でした。インサイトのあらゆる仕事は、“深い顧客理解”から始まります。ネットや書籍を読み漁ることはもちろん、専門家に話を聞きにいくこともあれば、エンドユーザーの声を聞きにいくことも。JIG-SAW社との仕事ではそれらに加え、1回2〜3時間にもおよぶ社長インタビューや現場社員へのヒアリングを複数回に渡って実施。クライアントが歩んできた歴史も、目指す未来も、今抱えている課題も、まるで自分事のように捉えられるまで深く深く理解していきました。“深い顧客理解”は、単なる制作会社としてではなく、課題解決・事業成長に欠かせないパートナーとして信頼をいただくための第一歩にもなります。

▲延べ10時間に及ぶインタビューの議事録とそこからあぶり出したJIG-SAW社の未来を指し示すキーワードと考え方をまとめた資料。 クライアントの声を聞き、そこから進むべき未来を導き出すのはディレクターの重要な仕事。

MLBスタジアムの看板にも、
世界的アスリートのユニフォームにも。

顧客理解を深めたら、いよいよクリエイティブの企画・構想、そして制作です。起点となる企業ロゴの刷新に際して考えたのは、世界中の人たちに「あのロゴ、かっこいいよね!」、「なんだか凄い会社が現れたようだ!」と言われるような世界観を目指したいということでした。この根幹となる考えをもとに、アートディレクター/デザイナーとは数え切れないほどやりとりをしましたね。「JIG-SAW社らしい先進性をどう出すか」、「何十年先も古さを感じさせないデザイン性も重要」など意見交換を重ねながら、数十案にもおよぶ候補を吟味していきました。“‐(ハイフン)”を反転させた二本線マークという大きな方向性が見えてからも、線の厚みは? 長さは? 文字の角度は? と1ミリ単位、1°単位の試行錯誤を加え、最後までこだわり抜きました。 膨大な試行錯誤を経て完成したのが、シンプルさとユニークさを両立させたロゴマーク。リンゴのシルエットを見ただけで想起する会社があるのと同じように、二本線のマークを見ただけで世界中の誰もが「あっ、JIG-SAW!」と認知できることを目指しました。JIG-SAW社はその後、日本人選手も在籍する米国MLBチームや各分野の世界的アスリートらのスポンサードをすることになるのですが、スタジアムの看板や人気選手のユニフォームには、私たちが携わった新しいロゴマークが確かに刻まれていました。世界中の数億、数十億という人がこの二本線のロゴを目にしたと思うと、なんだか誇らしくも感じましたね。

▲社名に入る「‐(ハイフン)」を反転させ、“裏から支える”という意味を込めた二本線のキャッチーなロゴデザイン。
VI刷新に合わせ、各種ステーショナリー、各サービスサイトも新たに。

多様な課題を、
多彩なクリエイティブで解決する。

このロゴ刷新を皮切りに、私たちは数々の施策に着手しました。すべてのモノがつながる未来を予感させるコーポレートサイトリニューアル、続々と誕生する新規サービスを告知するサービスサイト立ち上げに、サービスブランディング、「日本に凄い会社が現れた!」というインパクトを社会に与えるTV-CM制作、好奇心旺盛でエキサイティングな人生を歩みたいと考える人材にこそ届く採用ブランディングと採用支援(採用コンセプト策定、採用サイト・採用ムービー制作など)、様々なTech企業が一堂に会すカンファレンスにおいて異彩を放ち多くの人の関心を呼ぶブースデザイン、あらゆるステークホルダーと丁寧なコミュニケーションを図るIR広報などなど。 JIG-SAW社が新サービスを生み出したり、事業成長・組織成長とともに発生する新たな課題にぶつかったりする度にご相談をいただき、私たちはその都度、夢中でバットを振り続けてきました。JIG-SAW社とのお付き合いはもう5年以上になりますが、次々と新しいお題をいただけるためすべての仕事が新鮮です。解決したい課題も、活用する媒体も、狙うターゲットも、メッセージも、コンセプトも毎回違うから、実に多彩なクリエイティブのあり方にチャレンジすることもできます。それだけに産みの苦しみはいつも感じますが、それもこの仕事の一つの醍醐味。私たちがクリエイティブに本気になってこだわり抜いていくことが、結果的にJIG-SAW社を支えることになるはず。そう信じて、これからも楽しみ続けていきたいと思っています。

▲採用サイト

▲ブースデザイン

▲バナー

▲チラシ

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