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2025.7.11

【新卒研修レポ③】美大院卒が向き合った、自己表現と価値提供の違い。インサイトコミュニケーションズの新人が語る制作の裏側

 

自分がずっと好きで続けてきたこと、得意だと思ってきたスキル。それが「仕事」になったとき、どんな新しい発見や成長が待っているのでしょうか。

 今回の主役は、美大で映像制作を学んできた新人社員。彼女が研修で向き合ったのは、学生時代の「自己表現」から誰かの魅力を引き出すための「価値提供」へ、という大きな視点の変化でした。

 就職活動中の皆さんへリアルな声を届けるため、この企画は撮影・取材・編集の全てを新人たちの手で行いました。この記事では、特に映像制作の経験があった彼女の視点を通して、その学びと成長の裏側をレポートします。

〈「プロの仕事」への第一歩──美大院卒・Iさんの場合〉

Q:映像制作の経験は?

Iさん:大学の学部の頃からアニメーションや実写のPV、MV等を作っており、引き続き大学院でも映像制作に打ち込む日々を過ごしました。映像を自分の強みにしたいという思いが強くあったんです。

 ただ、私が作っていたのはドキュメンタリーや問題提起のための映像。家族や自分自身を被写体に、やりたいことをどう表現するかということを考えて制作するものでした。一方でインタビュー映像は、目的を達成するためにどう伝えるかを考えるものです。道具や用語は同じでも、考え方がまるで違うと感じました。

 構成作りの作業は特に違いを感じた点のひとつです。これまでは編集ソフト上であれこれ動かしながら作っていたのですが、今回はストーリーを明確にするためあらかじめ構成を決めてから編集に移ることに。まるで一から学び直している気分でしたね。

 

Q:今回制作したムービーでこだわったことは?

Iさん:取材対象者の想いを伝える映像表現にこだわりました。インタビューを進めていくと、「この人はこんな考えを持っているんだな」「このメッセージを伝えようとしてくれているんだな」ということが見えてきます。

 それをよりよく伝えるために、例えば作業風景や通勤の様子を入れ込んだり、カメラと正面から向き合った映像を撮らせていただいたりと知恵を絞りました。BGMも、リズム感を重視して盛り上がりを演出する狙いで編集しています。

 学生時代のように自分らしい映像にするということではなく、いかにその人の想いを素敵に見せることができるかを意識してものづくりをする。それがプロの仕事なのかもしれないと、今回の研修を通じて学ぶことができました。

Q:今回のムービー制作を通して難しかったことは?

Iさん:タイムマネジメントにはかなり苦労しました。これまでと違う構成の作り方に苦戦してしまい、莫大な時間をかけてしまったこともあったり……とはいえ時間は有限ですから、もっと切り詰められるところはないかと模索しながら作業に臨んでいました。

 そんな中で、インサイトの「失敗を恐れない」考え方にはとても助けられました。まずは自分で考え抜いて実行に移すことが重要、失敗してもそこから学べばいい。躊躇いなくアイデアを実行に移すことができるようになったと成長を感じています。

 もちろんまだうまくいかないことも多くて、試行錯誤する毎日です。先輩方に相談して改善策をもらうこともあるのですが、その相談自体にまた時間をかけてしまったり。でも、そういう地道なやり取りも含めて、少しずつ前に進めている実感がありますね。

 

Q:最後に、今回の制作から得た学びを教えてください。

Iさん:準備がクオリティに直結するということですね。知識のインプットや機材の用意など、自分自身が準備万端で望むのは当然なのですが、相手にも事前に準備を整えてきてもらえるような進め方ができるともっといい仕事ができるということを学びました。

 例えば撮影の前に簡単なアンケートに答えていただくだけで、考えがまとまった状態でお話を伺うことができる。事前に信頼関係を築くことができていれば、リラックスした自然な表情を撮影しやすくなる。準備次第で仕上がりが大きく変わってくるんです。

 これは決して映像作りだけではなく、あらゆる仕事に共通することだと思っています。研修期間も終わり本格的に仕事がスタートしていく今、改めて大切にしていきたいですね。

 


Iさんの今後のプロとしての飛躍が楽しみです!

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