こころから。

損害サービス部門 DNA浸透プロジェクト

Mission

東京海上火災と日動火災という2つの会社が合併する直前。新会社が良いスタートをきるために、文化も風土も違う社員が一緒になって新たな組織風土をつくりあげることが求められていました。私たちが担当したのは、事故が起こった後に対応する「損害サービス部門」。この組織の意識の融合を図ることをミッションとして与えられました。

Concept Making

両社の社員のDNAの違いを把握するためにまず社員にアンケートを実施し、この仕事のやりがいや印象的なエピソードを集めることからスタート。「あなたのおかげで自殺せず立ち直れた。ありがとう」「小学生死亡事案で、両親からあなたが担当でなかったら示談はしなかった」など衝撃的な内容のエピソードが数多くの両社の社員から戻ってきました。

世の中には「ありがとう」と言われる仕事は数多く存在するけれども、損害サービス部門の社員が、お客さまからいただく「ありがとう」は、重さが圧倒的に違うということに着目し、文化や風土が違えどもこの仕事に携わる者の「損害の遺伝子」とも呼ぶべき共通した思いを見つけることができました。 その思いを「こころから。」というメッセージに集約しました。

Communication Planning

コンセプトブックは、常に持ち歩ことができるように、スーツのポケットに入るサイズにしました。また、コンセプトブックの内容を現場のひとりひとりに根付かせるために、ムービーでは「こころから。」という考え方だけではなく、その思いを明日からの仕事に反映できるようなつくりにしました。また社内だけでなく社外にも新会社のサービス部門の考え方やサービスを理解してもらえるものを企画制作しました。

Creative Direction

損害サービスの仕事の価値を再認識してもらい、誇りを持って歩み続けてもらえるよう、常にそっと寄り添っているようなイメージを大切に制作しました。社内だけでなく、社外パートナーの弁護士の方も常に携帯していただいているという声を聞くことができました。