ゴルファーという名のアスリートへ。

ナイキゴルフ ブランディングキャンペーン

Mission

2002年。それまでウェアやシューズを主に扱っていたナイキが、いよいよゴルフクラブ市場に参入することになりました。ナイキらしいコミュニケーションとゴルフというスポーツならではの爽快感や道具へのこだわりをいかに伝えていくか。そして長期的にいかにブランディングを行い、競合がひしめくゴルフ市場において独自のポジションを獲得するかが大きなテーマでした。

Concept Making

ゴルフクラブの広告は、飛ぶ、曲がらないというメッセージが目白押しの状態。機能性だけでは差別化が難しい世界です。また、タイガーウッズが現れる前のゴルフの世界は、スポーツとしての認識よりもレジャーとしての認識のほうが強く、誤解されている側面が多々ありました。そこでナイキらしさを打ち出すためにゴルフが本来持っている爽快感を全面に打ち出し、スポーツとしてのゴルフの魅力を訴えるローンチキャンペーンを行いました。 ゴルファーという名のアスリートへ。という呼びかけと共に、ユーモアを交えたコピーを紙面いっぱいに使った青空のビジュアルに展開。ナイキらしい登場感のあるローンチキャンペーンを行いました。 現在においても、世界一のアスリートであるタイガーウッズをブランディングの重要な核としながら、ナイキゴルフらしいコミュニケーションスタンスでの広告展開を継続し、ゴルフ市場において独自のポジションを獲得するに至っています。

Communication Planning

ゴルファーが主なターゲットであるため、ゴルフ雑誌やゴルフ番組におけるCMがメインのコミュニケーションの場となりますが、ローンチキャンペーンにおいては登場感を出すために、交通広告や新聞広告も織り交ぜて展開しました。 新聞の5段を3面に分けて展開した新聞広告では、広告が一度途切れて、新聞をめくっていくうちにしばらくするとずっと飛んでいたボールとクラブが出てくる広告が現れるという新聞ならではの特性を活かした企画を展開。また、交通広告では、飛距離を直感的に感じさせるためにB倍のポスターを5連張りにするなど、見た人が目にせざるを得ない企画を展開しました。

Creative Direction

ゴルフというある意味特徴的なスポーツをナイキらしいコミュニケーションで展開していくためのコピーライティング。